岡本直樹さん作画の「倉敷市中心市街地1963鳥瞰図」展示公開

2メートル20センチ四方の壁いっぱいの鳥瞰図を岡本直樹さんのご厚意で倉敷町家トラストの事務所で公開しております。
1963年(昭和38年)東京オリンピックの前年、日本が高度成長期に入りスクラップアンドビルドに入ったその時!!新しい市庁舎が建ち、国際ホテルの建設が始まった時です。駅前大通りはまだありません。東小学校は木造校舎、多くの大型、小型木造建築と近代洋風建築物の共存した倉敷の中心市街地、映画館や百貨店、商店街が生き生きしていたころ。 この大きな鳥瞰図は倉敷の中心市街地の都市景観ですが、実は戦災を受けていない多くの町は、倉敷の町の風景とさほど変わりませんでした。全国の町で、人々が肩を寄せ合うように暮らし、賑やかだったころ。この5年後の1968年に倉敷市は美観地区を保存する条例を作ります。この条例は多くの町と違う都市景観の選択につながります。コツコツ保存し直した結果が今の美観地区の姿です。どこのまちも今からでも遅くない、コツコツ50年間直し、保存していけば、倉敷のような町並み景観を取り戻せます。 この鳥瞰図は倉敷の中心市街地の、いや、多くの町の懐かしい未来の姿かもしれません。ぜひ足を運んでご覧ください
ちゅう